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傑作映画館 ----------
★ エイリアン(原題:Elien)
監 督 :リドリー・スコット
出 演 :シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、イアン・ホルム
ジャンル:SF(ホラー・モンスター)
1979年 アメリカ

記憶に残る、シリーズになった映画・「エイリアン」です。
あれこれ話題になった映画は多いけれど、この映画も、登場するモンスターのデザイナー名まで素人の話題になったほど、インパクトの大きな映画でした。(今、見直しても充分面白いし、古さなんか感じない!)
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
近未来、貨物宇宙船・ノストロモ号の乗組員がスリーブ状態から目覚めた時、船は本来の目的地・地球ではなく意味不明の信号の発信元の小惑星に向かっていました。
乗組員の数名が謎の信号をSOSと解釈して、着陸した惑星の調査に出かけ、異星人の宇宙船を発見しますが、一方船に残って信号の解析をしていたリプリー(シガニー・ウィーバー)は信号がSOSではなく何らかの警告であると結論付けます。
しかし時すでに遅く、探検隊の一人が異星人の宇宙船内で未知のサソリのような生物に取付かれて(生物は宇宙服のヘルメットを溶かして顔面に張り付いて)戻ってくるのですが、船内でも生物を強制的に顔面から剥がす事には失敗します。(生物の体液が強酸性であった為)
でも、意外にも生物(=エイリアン)は自然にはがれて死に、取付かれていた男も何事もなかったかのように回復します。
そして皆で食事をしていた時、突然その男が苦しみ始めます!
鮮血がほとばしり、男の腹を食い破ってエイリアンの幼体が現れ、皆が呆然としている間に姿を隠してしまうのです。
男の顔から剥がれ落ちた部分はどうでも良くってその時すでにエイリアン本体は男の体に寄生していたのですね。
船内で、脱皮して大きくなったエイリアンと人間との戦いが始まりますが、人間は一人また一人と倒されていき … 。

無敵のエイリアンクィーン!
二作目で登場!
【感想】
なにしろ、テレビで放映された時(記憶が曖昧なのですが「エイリアン・2」の方だったかな?)今は亡きあの淀川さんが「これぞ映画です!」と紹介した映画です!
(余談ですが、淀川さんが映画を解説すると、関わっている役者から監督、脚本家、スタッフまで、他の作品の話を交えて色んなエピソードが出てきて、つまらない映画でもなんだか面白いように思えたものです… 。 その淀川さんが正面から「これぞ映画です!」と言い切ったのだから、面白くないわけがない!)
SF、モンスター、アクション、ホラー、サスペンス、ありったけの面白さを詰め込んだシリーズの2作目のほうが一作目よりある意味面白かった数少ない映画だと思います。
3作目以降は、私としてはつまらなくなりました。
リプリー役のシガニー・ウィーバーは売れましたね!
人造人間・アッシュがリプリーに襲い掛かる場面で、丸めてリプリーの口に突っ込む雑誌は「平凡パンチ」だそうな。
人造人間役のイアン・ホルムは「デイアフタートゥモロー」で実直な気象学者を好演しています。
この頃は、エイリアン以外にも、プレデター、ターミネーター、スターウォーズ、ET、スーパーマン等のSF大作が、次々と制作された、SF映画の黄金時代だったのではないでしょうか。
今もSF物は作られていますが、どうもCGに頼り過ぎで、見ている時の画面の迫力はものすごいのですが、見終わってしまえば記憶に残らない、ストーリーのつまらない物が多いように思います。
… 失礼ながら、今のハリウッドの映画界には、スケールの大きな脚本家がいないのかな?
関連作品:ギャラクシークエスト … シガニー・ウィーバー出演
ワーキングガール … シガニー・ウィーバー出演
2018.09. ................ 傑作映画館の目次ページへ